あどりぶ人生

マニュアルなんて通用しない時代に大切なのは、アドリブで対応できる能力だった。今この瞬間を生きると楽になれる、自分なりの幸せを見つけるブログです。

親が無意識にやってしまうこと 上の子 下の子

上の子に辛く当たる親

 

ある朝 見かけた風景

忙しい朝

3人のお子さんを連れて サラリーマンらしいお父さんが歩道を歩いていた。

一番小さい子が、突然 反対側へ走り出した。

真ん中の年の子は、ぼーっと立ち止まったまま。

 

一番大きい子も まだ年長さんくらいだろうか、道にしゃがんで土いじりを始めた。

その時

 

親のストレスの標的は上の子に向けられがち

お父さん、あたふたとしながら、

年長さんに向かって 

「お前がそんなことして、どうすんだ! お前 何才になったと思ってんだ!」

って 怒鳴った。

 

兄弟のいる家庭なら

思い当たる出来事の一つや二つあるのでは?



上の子が 抱える悲しみ

 

でも、

上の子は、辛い。

 

年長さんの悲しみが伝わってきた。

寂しい、本当は お父さんに手をつないで欲しいのを いつも我慢している。

だって、お父さんの手は二つしかなくて、それはいつも 小さい二人に取られてしまうから。

 

親のアテンションを求めている 

「見て!」そう叫んでいるよう。

どうすれば、
愛されるのか? 
どうすれば 怒られないのか? 
喜んでもらえるのか?
認めてもらえるのか?

 

あの子は、あれから、一度も怒鳴られることはない。

いつも 下の子達の様子を見て、いつも ちゃんと、何もしないように気をつけて、

待っているようになったから。

 

それが、愛される方法だと その子が見つけた答えの一つ。

いつか お父さんが、 自分のことを ちょっとでも 見てくれたら良いな、と

手をつないでくれたらいいな、と思いながら。

 

帰りは、お母さんが迎えにきてくれる。

僕は買い物袋を持つ役目。

「あのね、お母さん、今日ね、、」って 話してくても 我慢してる、

お母さんの 両手は また いっぱいだから。

 

親が子できることは?

下の子が生まれたら、尚さら

上の子に注意を向けてあげよう。

生まれたての子は、まだまだ 後からたっぷりできるから。

 

今 言葉をかけて

抱きしめて

目を見て 話を聞いてあげないといけないのは、

「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」って 急に呼ばれ始めた子の方だから。

 

子供の気持ちに寄り添えたエピソード

子育て真っ只中の ある日

公園で 2才違いの兄弟を遊ばせていた時

 

当時4才の長男が 2才の弟を抱っこしようとして 転んだことがあった。

私は 真っ先に お兄ちゃんの方に声をかけた。

「大丈夫? 抱っこしようとしてくれたんだね。ありがとう。痛かったね。」

 

それを見ていた ご近所の 当時保母さんをしていたママ友が、

その対応を とっても褒めてくれたことがあった。

 

こんな時は、たいていお母さんは、泣いている下の子を抱っこして、お兄ちゃんにむかって 「何してんの! 危ないじゃない!」と叱ることが多いから、その真逆の対応にびっくりした、って。

 

もちろん、わたしがいつも そんな優等生お母さんしていたわけではない。

でも、その子の気持ちや、どうして そんな危ないことになったのかとか、少しだけ 気持ちの余裕があると、子供の心に寄り添った対応ができる気がする。

 

「共感力」は 心に寄り添うということ

 

子供だろうが、大人だろうが、「共感力」って大事だと思う。

 

子育て真っ最中では、もちろん こんな理想論、やってられないって感じるかもしれない。

ついカッとなって 怒鳴ることもいっぱいある。

 

親が子供にしてあげられること

 

でも ひと呼吸するだけで、

傷つける言葉を ひっこめて、

子供の心の栄養になる 言葉がけができる、それは ほんとうに、できること。

 

まあるい あたたかい ことば

刺すような 冷たい ことば

その積み重ねが 子供の人格を形成する、としたら?

 

子供が巣立った今 改めて

 

「共感力」のある言葉がけは、

親ができることの

大切な 愛のひとつ だと確信している。