ガーリックシュリンプと100才の私
昨日 7寺40分
デパ地下 8寺閉店間際
さーっと
鮮魚売り場へ
群がる人たち
シールが半額に変わる
口元に手を添えて
悩んでいる人を 尻目に
お目当ての
大トロと真鯛と エビのお刺身を籠へ
そして 晩酌
今日は 食べきれなかったエビを
ガーリックシュリンプにすることにした
めんどくさがり屋のわたしが
殻ごと 頭付きで ささっと作ってしまえと ささやく
まて、
めんどくさがり屋さんは、もう 卒業しようじゃないか
命
いただいているという実感が
この お頭つきの エビさんたちの 視線を感じながら
ぐいぐいと こみ上げてきて
大切に 残らず いただこう。
丁寧に、
おかしらをとり、
背わたを処理し、
尻尾をきれいに整えて、
片栗粉と塩で ぬめりと臭みをとり、
尾頭は、塩をふって 魚焼きのレンジで 塩焼きにした
お味噌汁に
おかしらをいれて いただき
またまた 残りの 大トロと真鯛も オリーブオイルでさっとあぶり
ガーリックシュリンプも レシピ通りに つくってみた
なつかしい ハワイの味がした
これまで、ずいぶん おおざっぱな料理をしてきたけれど、
こうして 時間も心も余裕ができた今だからこそ
丁寧に ひとつ ひとつの ことを 思いをこめて
楽しんでみたいなと思た。
春分の日。
ちょっとだけ、わたしの中で 季節が変わった、(とか、こじつけだな)
とにかく
おいしい もの 食べて
いっぱい やりたいことが あとから あとから でてきて
これからの 人生が 待ち遠しい
30代の頃の わたしに ささやいてあげたい
50代まで がんばったらね、
なかなか いいこと あるよ、って
さて さて 100才になったわたしが
なんと 声かけてくれるのか 興味シンシン、、、
この調子だと
しなやかな 筋肉
かろやかな 足取り
くるくると よく動き
からからと よく笑い
あ、と思い立っては どこかに行き
絵筆をとって 大きなキャンバスに 思い切り良く 色を入れ
土を練って
愛らしい キャラクターを 創り出し
大きな 森のような庭で
好きな 花を育て
誰でも
いつでも
話にきて いい場所をもって
あの頃の わたしのように
泣いている人や
焦っている人や
道に迷っている人が
少しでも ほっとできるように
またまた おおざっぱでも てきとうな目分量でも
愛を込めた
料理で もてなし
時には
わたしが 弱って
背中をさすってもらたり
焚き火を たやさないように 手伝ってもらたりしながら
誰かの 実家になり
心を ふっくらさせて あげていたら いいな
そんな おばあさんに なりたい
そうして 100才のわたしは ニコニコして
今のわたしに ささやきにくる
****** ってね。